



初めて大至急の仕事を任されたのは、入社後半年のこと。工業高校で機械設計を学んでいたもののCADは少しかじった程度。入社して、手取り足取り教えられながらCAD入力を覚えて、なんとか仕事をこなせるようになっていた頃です。上司に「まかせたから」と言われましたが、正直すごく焦りました。本来なら2日は欲しいところを、半日で仕上げなければならなかったのですから。
しかも運悪く、材料のステンレスが在庫切れ。でも、やるしかありません。業者に確認し、ドライバーさんに取りに行ってもらうよう手配して大急ぎでCAD入力にかかりました。
終業時間をとっくに過ぎ、なんとか完了した時には、オフィスには誰も残っていませんでした。
でも、その日中に仕上げられたとわかった時、今までにない達成感を感じました。
先程の仕事での話ですが、納品の翌日、製品を取りに来られたお客様が、「ぎりぎりやったのに、よう間に合わせてくれたな。ありがとう」と喜んでくれた時、この仕事をやってよかったとしみじみ思いました。だって、みんなで1つのものを作り上げる喜び、作ったものでお客様に喜んでもらえる喜び、2つの喜びを感じられるんですから。
